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一方向クラッチ

一方向クラッチは、一方向の回転だけトルクを伝え、逆方向には空転する動力伝達部品です。ワンウェイクラッチとも呼ばれます。掲載品は、外輪内側のくさび状の面ところ(円筒状の転動体)をばねで押し付けるころ式の小形品です。ロック方向に回るところが外輪と軸の間にかみ込んでトルクを伝え、反対方向では外れて空転します。ばねには合成樹脂製と金属製があり、高負荷形と低負荷形が用意されています。グリース封入済みで補給は不要です。複写機の紙送り、ATMや券売機の搬送機構、釣り用リールの逆転防止などに使われます。

一方向クラッチの選び方

  1. 1. 軸径に合う内径を選ぶ

    掲載品の適用軸径は4〜12mmです。ころが軸表面に直接接触してトルクを伝える構造のため、軸の外径寸法と表面の硬さ・仕上げがクラッチの作動と寿命に影響します。軸の寸法公差や表面処理をメーカー推奨値と照合してください。

  2. 2. 負荷トルクに余裕を持たせる

    掲載品のトルク容量は0.08〜6.28N·mです。同じ軸径10mmでも、低負荷形1.18N·mから高負荷形2.35N·mまで差があります。起動時や停止時の衝撃トルクも含めて最大負荷を見積もり、容量に余裕のある形式を選んでください。

  3. 3. 外径とハウジング寸法を合わせる

    外径は8〜18mmです。外輪をハウジングに圧入または成形で固定するため、外径寸法に合わせて穴径とはめあいを設計します。同じ軸径でも幅や負荷形式によって外形が異なるため、取付スペースと合わせて確認してください。

  4. 4. 外輪凸部でクリープを防ぐ

    外輪外周の凸部は、ハウジング内で外輪がずれて回る現象(クリープ)を防ぎます。凸部の個数は4〜8個です。ハウジング側に凸部と合う溝形状が必要になるため、個数と配置を図面で確認してください。

  5. 5. ばね材質と取付方法を選ぶ

    金属ばね付きは高負荷に対応します。合成樹脂ばね付きはインサート成形(樹脂部品の成形時に埋め込む方法)に対応します。樹脂ギヤやプーリに一体化する場合は、インサート成形対応品かどうかを確認してください。

  6. 6. 使用温度を確認する

    封入グリースや樹脂ばねの特性は温度によって変わります。機器内部の発熱や設置環境を考慮し、周囲温度が製品の使用温度範囲に収まるかを確認してください。

この解説は、掲載製品の資料と仕様の項目をもとに AI が作成しました。採用前に各社の資料でご確認ください。