取外しスリーブ
取外しスリーブは、テーパ穴付き軸受(自動調心ころ軸受など)を円筒軸に固定するための外面テーパのスリーブです。軸と軸受内輪の間に押し込んで締めしろを与え、外す際はスリーブ端部のねじに取外しナットを掛けてスリーブを引き抜き、軸受を解放します。段付き軸の肩に軸受を当てて位置決めする構成で使われます。外径テーパは1:12が一般的で、幅の広い軸受系列には1:30も用いられます。大型品は油穴・油溝を備え、圧油を注入するオイルインジェクション法や油圧ナットを併用して取り外しを容易にします。圧延機や大型回転機械など保守頻度の高い設備で使われます。
-
取外しスリーブ
取り外しスリーブ(AH・AHX シリーズ)
軸受穴に挿入し、油圧ナットで軸受を取り外すための取り外しスリーブ。軸径は 35 mm から 260 mm まで。
SKF
-
取外しスリーブ
取り外しスリーブ(AOH / AOHX)
軸受穴に差し込み、油圧ナットと組み合わせて軸受を取り外すためのスリーブ。内径460mm以上1060mmまでの多数のサイズを用意。
SKF
-
取外しスリーブ
取り外しスリーブ
テーパ穴付き軸受を段付き軸の円筒はめあい面に取り付ける際に、軸受内輪の内径に押し込んで使うスリーブ。
SKF
取外しスリーブの選び方
-
1. 軸径に合う内径d1を選ぶ
内径d1は適用軸径そのものです。掲載品は35〜1060mmまであります。あわせて推奨軸公差と円筒度を満たす軸加工ができるか確認してください。真円度・円筒度が悪いと締めしろが不均一になり、内輪の割れやクリープ(すべり回転)の原因になります。
-
2. 軸受内径と外径dを一致させる
外径dはテーパ部の呼び外径で、組み合わせる軸受の内径に対応します。同じ軸径でも軸受系列によって外径や幅が変わります。そのため、適用軸受系列・呼び番号の表で、使用する軸受との組合せを照合して選びます。
-
3. テーパ比を軸受に合わせる
外径のテーパ比は、軸受内輪のテーパ穴と一致していなければなりません。一般には1:12で、幅の広い系列(240・241系列など)は1:30です。テーパ比が異なると正しく締まらず、内部すきまの調整もできなくなります。軸受呼び番号の末尾記号(K・K30)と照合してください。
-
4. 幅B1と軸の取付け長さを確認
幅B1はスリーブの全幅です。軸受幅に押込み量とナット掛かり代を加えた長さになるため、段付き軸の肩から軸端までの寸法に収まるか確認します。収まらないと軸受を所定位置まで押し込めません。
-
5. ねじ呼びと取外しナットの適合
取外し時はスリーブのねじに取外しナットを掛けて引き抜きます。ねじ呼びと適用ナット番号を確認し、ナットを同時に手配してください。一般に小径品はメートルねじ、内径190mm以上の大径品は台形ねじです。
-
6. 大径品は油圧取外し対応型を選ぶ
大径の軸受は締付け力が大きく、機械的な引き抜きは困難です。油穴・油溝を備えたH付き型式(AOHなど)を選ぶと、圧油を注入して締めしろを緩められます。油圧ナットと併用すれば保守時の作業負担を減らせます。
この解説は、掲載製品の資料と仕様の項目をもとに AI が作成しました。採用前に各社の資料でご確認ください。