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スラスト玉軸受

スラスト玉軸受は、軸方向(アキシアル)の荷重を受けるための転がり軸受です。軸に取り付ける軸軌道盤、ハウジング側のハウジング軌道盤、保持器付きの玉で構成され、各部品を別々に組み付けられる分離型が一般的です。一方向の荷重を受ける単式と、中央の軸軌道盤を2組の玉と軌道盤で挟み両方向の荷重を受ける複式があり、取付け誤差を吸収する調心座金(球面座)付きの形式もあります。ラジアル荷重はほとんど受けられないため、ラジアル軸受と組み合わせて使います。立形軸、ねじ送り機構、回転テーブル、クレーンフックなど、軸を軸方向に位置決めする箇所に使われます。

スラスト玉軸受の選び方

  1. 1. 荷重の向きで単式・複式を選ぶ

    単式は一方向のアキシアル荷重のみを受け、軸を一方向に固定します。荷重が両方向に反転する場合は複式を選びます。取付け面の傾きや軸のたわみがある場合は、調心性ハウジング軌道盤(座金)付きを選ぶと片当たりを抑えられます。

  2. 2. 軸径・取付け寸法を合わせる

    内径dは軸径に、外径Dはハウジング穴に合わせて選びます。高さTは軸方向の取付けスペースを決めるため、内径・外径と併せて確認します。掲載製品の内径は3〜280mm、外径は8〜380mmです。

  3. 3. 寿命は動定格荷重で確認する

    基本動定格荷重Caは寿命計算の基準となるアキシアル荷重です。使用荷重と回転数から必要寿命を満たすかを計算します。掲載製品では0.806〜624kNです。

  4. 4. 静止・衝撃荷重は静定格で見る

    低速回転や停止中に大きな荷重や衝撃荷重がかかる場合は、基本静定格荷重C0aに対して余裕があるかを確認し、軌道面の永久変形を防ぎます。掲載製品では0.72〜2600kNです。

  5. 5. 回転数は基準・限界の両方を見る

    スラスト玉軸受は高速では玉に働く遠心力やジャイロモーメントで滑りが生じやすく、高速用途には向きません。熱的な目安の基準回転数と機械的上限の限界回転数を使用回転数と比べます。

  6. 6. 使用温度と保持器材質を確認

    許容運転温度は内径300mm以下の軌道盤・玉で125°Cが目安です。保持器は鋼板・黄銅・樹脂などがあり、樹脂製は高温で使える範囲が限られるため、温度や潤滑条件に合わせて材質を確認します。

この解説は、掲載製品の資料と仕様の項目をもとに AI が作成しました。採用前に各社の資料でご確認ください。