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深溝玉軸受

深溝玉軸受は、内輪と外輪の軌道に深い溝を設け、その間に玉を転がして軸を支える転がり軸受です。主にラジアル荷重(軸に直角な荷重)を受けますが、両方向のアキシアル荷重もある程度受けられ、構造が単純で摩擦が小さく高速回転に向くため、最も広く使われる軸受です。開放形のほか、シールドやシール付きでグリースを封入したものがあります。一般用途の鋼製に加え、ステンレスやセラミックスを使った耐食形、固体潤滑による高温・真空・低発じん形、絶縁コーティングやセラミック玉で電食を防ぐ形などの特殊品があり、モーター、搬送装置、半導体製造装置、食品機械、高温設備などで使われます。

深溝玉軸受の選び方

  1. 1. 軸とハウジングに合う主要寸法

    内径dは軸径、外径Dはハウジング穴径、幅Bは取付け空間に合わせて選びます。掲載製品では内径0.6〜1420mmと幅広く、同じ内径でも外径・幅の異なる寸法系列があります。寸法系列が変わると負荷能力や質量も変わるため、三つの寸法を組み合わせて確認します。

  2. 2. 寿命計算に使う動定格荷重

    基本動定格荷重Crは転がり疲れ寿命を計算する基準値で、実際にかかる荷重との比から寿命を見積もります。荷重が大きい、または長寿命が必要な場合はCrの大きい軸受を選びます。特殊材料の軸受は同寸法の鋼製より定格が低い場合があるため、使用条件で寿命を確認します。

  3. 3. 静止・衝撃荷重は静定格で確認

    基本静定格荷重C0rは、静止時や低速回転時、衝撃荷重がかかる場合に永久変形を生じない目安となる荷重です。揺動運動や停止中に大きな荷重がかかる用途では、動定格よりもC0rとの比(静的安全係数)を重視して選定します。

  4. 4. はめあいと温度に合う内部すきま

    ラジアル内部すきまは、しまりばめや内外輪の温度差によって運転中に減少します。標準より大きいC3などは、モーターや高温環境など内輪が膨張しやすい用途で使われます。すきまが小さすぎると発熱や焼付きにつながるため、はめあいと運転温度から区分を決めます。

  5. 5. 使用環境に合う材料と潤滑

    水中や薬液ではステンレスやセラミックス(窒化けい素、ジルコニア、炭化けい素)、高温・真空・クリーン環境ではグラファイトやふっ素系の固体潤滑・ふっ素グリースが使われます。最高運転温度は掲載品で250〜350°Cの例があり、温度・雰囲気・発じん要求から材料と潤滑方式を選びます。

  6. 6. 回転数と電食対策の確認

    限界回転数や基準回転数が運転回転数を上回るか確認します。インバータ駆動モーターなど軸電流が流れる機器では、絶縁コーティング品やセラミック玉のハイブリッド軸受で電食を防げます。セラミック玉は鋼球より軽く、高速回転でも遠心力の影響が小さくなります。

この解説は、掲載製品の資料と仕様の項目をもとに AI が作成しました。採用前に各社の資料でご確認ください。