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摩擦締結具

摩擦締結具は、軸とハブ(プーリ、スプロケット、カップリングなど)をキーを使わず摩擦力で固定する締結要素です。テーパ面を持つ内輪・外輪を締付ボルトで軸方向に引き寄せると、くさび作用で内輪が軸を、外輪がハブ穴を半径方向に押し付け、その面圧による摩擦でトルクと軸方向力(スラスト)を伝えます。キー溝加工が不要で、取付位置や位相を自由に調整でき、ガタのない締結が得られます。標準型のほか、ハブ外径を抑えたい用途向けの形式や、無電解Niめっきなどで防せい処理を施した仕様があります。取り外し用ねじ穴を備え、分解しやすい製品もあります。

摩擦締結具の選び方

  1. 1. 軸径に合う適用軸径を選ぶ

    摩擦締結具は軸径ごとにサイズが決まっており、掲載製品では19〜120mmの範囲があります。軸の公差や表面粗さが摩擦力に影響するため、メーカー指定の軸公差を満たしているかもあわせて確認します。中空軸を使う場合は、面圧で変形しないかを検討します。

  2. 2. 許容トルクに余裕を持たせる

    伝達できる最大トルクは掲載製品で6〜1760N・mです。起動時の衝撃や変動負荷を考慮し、負荷の性質に応じたサービスファクター(使用係数)を実トルクに掛けた値が許容トルク以下になるサイズを選びます。

  3. 3. スラスト力の同時負荷を確認

    軸方向の力も摩擦で受けるため、許容スラスト力(掲載範囲2100〜70300N)を確認します。トルクとスラストが同時にかかる場合は両者の合成で評価するのが一般的なので、メーカーの計算式に沿って照合します。

  4. 4. ハブ外径と面圧で強度を検討

    締結具の外径がハブ穴径になります。ハブには外輪からの面圧がかかるため、ハブ面圧とハブ材料の降伏点からハブ最小外径を求めます。外径を抑えたい場合は、ハブ最小外径の選定表がある形式を参照します。

  5. 5. 全長とハブ幅の取り合い

    締結具の軸方向全長がハブ幅に収まるか、ボルト頭や工具が入るスペースがあるかを確認します。ハブ幅が不足すると接触面積が減り、規定の伝達能力が得られません。

  6. 6. 締付トルク管理と使用環境

    締付ボルトは規定トルク(掲載範囲1〜34N・m)で均等に締める必要があり、不足すると滑りの原因になります。使用温度範囲は掲載製品で-40〜150℃です。湿気のある環境では無電解Niめっきなどの防せい仕様を選びます。

この解説は、掲載製品の資料と仕様の項目をもとに AI が作成しました。採用前に各社の資料でご確認ください。